やりくり上手な家計簿項目を作成するためのたった2つのポイント
- 最強の家計簿項目
正しい費目と分類を作る重要性
家計簿で管理する支出項目のことを費目と言います。
費目の意味は、”使途によって分けた費用の名目。”(goo辞書)です。要するに支出の分類だと思ってもらって大丈夫です。
今回はこの費目とそのカテゴリの考え方について説明していきます。
私は家計簿が続かない原因は、正しい費目が作成できていないからだと考えています。
「家計簿を付ける意味が分からなくなってしまった」
「家計簿を付けているのに、思ったとおりに貯金ができない」
こんな経験はないでしょうか?
これは費目が正しく作成できていないからです。
私は”費目の作成は家計簿を付ける上で最も重要なことの一つである”と考えています。
なぜなら、正しくない費目は予算どおりにいかない場合に分析できず、また、費目が足りないと想定外の支出となってしまい家計が赤字になってしまうからです。
ところが費目は人によって異なるためパターン化できません。
これが家計簿を付ける難しさなのです。
散々不安を煽るようなことを書きましたが、この記事を見ればある程度正解の費目が作成できるようにしたつもりです。
ちなみに私は10年以上家計簿を付けていますが、費目の大幅修正を10回以上はしています(細かい修正を含めれば数知れず)。
以下でどのように費目とカテゴリを作成していけば良いか解説するので、家計簿を皆薄際の参考にしてください。
費目のカテゴリは”支出頻度”と”何のために使うか”で決める
まずは支出頻度の話
支出頻度とは以下の4つになります。
- 毎月支出があるもの
- 年に1回以上支出があるもの
- 数年に1回支出があるもの
- 突発的に支出があるもの
下表に具体的な内容を整理したので、しっかり理解しましょう。
カテゴリ | 説明 | 費目の例 |
---|---|---|
固定費 | 毎月の固定的な金額の支出 | 家賃 光熱費 生命保険 スマホ代 |
生活費 | 毎月の流動的な金額または必須ではないものの支出 | 食費 日用品 趣味 Yシャツクリーニング |
特別支出 | 1年に1回以上の支出 | 固定資産税 自動車保険 クレカ年会費 季節物クリーニング |
その他積立 | 数年に1回の支出、または年1回以上の支出でも金額が大きいもの | 車検 旅行 火災保険(長期一括) |
臨時支出 | 突発的な支出 | 冠婚葬祭 医療費 |
「毎月の支出を予算を立てて管理しているのになぜか赤字になってしまう」
という人は毎月の支出だけでなく、特別支出等を考慮していたかチェックしてください。
また、支出頻度によるカテゴリの違いを”医療費”を例に以下にまとめてみました。
支出のイメージ | 分類 | |
---|---|---|
病院に | 毎月定期的に通院する | 生活費 |
年に何回か定期的に通院する | 特別支出 | |
突発的な体調不良の時に通院する | 臨時支出 |
同じ医療費でも病院に行く頻度によってカテゴリが違うことが理解できたと思います。
費目を作る際は、このような支出頻度を考慮する必要があります。
次は何のために使うかの考え方
次は同じ支出内容であっても支出の目的によってカテゴリを変えた方がよい例を”外食”で考えます。(私の実際のカテゴリです。)
外食内容 | カテゴリ | 費目 |
---|---|---|
夫婦で外食した | 生活費 | 夫婦外食 |
仕事帰りに1人で外食した | 生活費 | 夕食費 |
友人と飲み行った | 生活費 | お小遣い |
夫婦で結婚記念日に外食した | 特別支出 | 記念日支出 |
費目は予算を管理したい単位によって分ける必要があります。
上記の場合、これらをすべて”外食費”として1つの費目にしてしまうと、外食内容ごとの予算をいくらにする分かりづらくなってしまいます。
そのため、この場合は4つの費目を作成して、使途に応じた費目に計上するようにします。
まとめると
費目の作成とカテゴリ分けの基準は支出頻度と何を買ったか(使ったか)ではなく、何のために買ったか(使ったか)であると覚えておいてください。